北山川観光筏下りにチャレンジ!
北山村の文化にして伝統産業でもある「筏流し」。
今に残そうと「観光筏下り」としてスタートしたのは昭和54年。
以来、吉野熊野国立公園の神秘の景色、深いV字型の北山峡谷スケールが生み出す水流によるスリルが評判を呼び、予約が殺到。近年は年間約8千人の皆様にご体験いただいております。
★和歌山県無形民俗文化財登録
★林業遺産
北山村へ
事前予約の後、遠路北山村へ。
観光筏下りを始めた昭和後期頃から比べると道路整備が進み、所要時間はかなり短くなっています。
長いトンネルや深い谷にかかる橋を渡り、紀伊半島の秘境・北山村へ。山々に囲まれたその秘境のど真ん中を川が流れるという壮大なロケーション。ここ日本?と圧倒されつつ、集合場所となる北山村観光センターへ。
観光センターは「おくとろ温泉・やまのやど」やレストランがある、小森ダム湖畔の道の駅おくとろ内にあります。
観光センターで受付のあと、専用バスでオトノリ(乗場)へ。
その場所で待っていたのが・・・、杉の丸太8本で組まれた筏。この筏は「一床」と呼ばれ、それを七つにつなぎ完成した全長約30mもの筏の列がみなさんを大冒険とへと誘ってくれます。
いざ出発!
ライフジャケットを身に付けいざ出発!
熟練の筏師の見事な櫂さばきのもと、筏の列は激流の中心へ。
すると筏はみるみるうちに急加速し、ここから約1時間10分かけてのアドベンチャーがスタートするのです。
船底は丸太筏を組んでいるおかげで平面で他の川船とくらべるとローリング(横揺れ)が少ないので乗ってみるとどっしりとした安心感があります。
それでも筏師の合図で席から立ちあがり両脇の手摺りをしっかりと握ると、目前には川の急流、切り立った岩肌が迫るという迫力も合いまって、ドキドキしながら水しぶきがせまります。
何といっても「ココでアノ仕掛けが」なんて決まったパターンがあるわけもなく、予想もつかない自然のアトラクションが突然にやってきます!
筏の上では常に「キャー」とか、「ヒャッホ~」とか思い思いの雄叫びを上げみなさん大興奮!降りかかる水しぶきも心地よく、まさに自然を五感でフルに満喫してるっていう感覚がみなさんの気持ちをさらに高揚させているのでしょう。
日本古来の伝統でもある筏下り。
瀞場(トロ場)のような流れが少ない場面ではゆっくりと席に座って大自然の景色を楽しみながら、古くから昔の筏師が使ってきた櫂をつく為に大岩にあいた穴など悠久の歴史と人々の暮らしが交差する場面も目撃する。
今となっては貴重な文化を観光素材として新しくアレンジしたユニークな水上アクティビティは村の名物であり、夏の代名詞。
「文化×自然×体験」という唯一無二の体験はここ北山村だけでしか体験できません。
今年こそはぜひ日本の秘境が残る北山村でこんな忘れられない体験にトライしてみてはどうでしょう。