筏を伝える男たち

無形文化財にも匹敵する伝統技術 脈々と受け継がれる筏流しの魂と情熱

急流で筏を操作する筏師 村の生活基盤でもあり、伝統産業でもあった「筏流し」。
600年の時を経た今、村の伝統は、産業から観光へ、そのスタイルを変え新しい歴史を刻み始めています。
これは山と川に囲まれる村の立地そのもの、大自然と共存する村民だからこその財産。
筏流しを支えてきた先人達が、決してあきらめず長きにわたり努力を続けてきた証しであり、その技術にほれ込んだ県内外の若者がIターン、Uターンを経てこの地に移り住み、伝統を守るべく日々精進することにより、今もなおその火は消えることなく燃え続けているのです。

 

 ~メッセージ~

筏師 私たち、北山村青年会が「北山村 筏師」をまとめようと決めたのはいくつかの理由があります。

全国で唯一の観光筏下りとして注目されているのは、600年前から続く北山村の筏師の素晴らしい技術があるからこそという「原点への意識」。
知れば知るほどにその卓越した技術と村の男としての強い精神力に感動を憶えるほどの衝撃を受けました。
私たちの世代は村外出身者も多く北山村の歴史や文化をはじめ「伝統技術としての筏下り」を学ばなければならない、村の誇りとしてこの伝統文化を残していかなければと強く思ったのです。

こうしたことをきっかけに、県外の方々はもちろん、村民の人たちにも筏文化の再発見をいただき、村の誇りとして改めて確認していただけるきっかけとなればこれほどうれしいことはありません。
今後も北山唯一の伝統技術となる「筏流し」、日本で唯一となる「観光筏下り」をもっと深く調査していき、後生に伝え続けたいと考えています。

北山村青年会