北山村って?

北山村の場所

紀伊半島の中央部に位置する北山村。

まず声を大にして自慢したいのが、“町そのものが日本唯一”って称号を持ってること。

北山村のイメージ1北山村のイメージ2

日本で唯一の「飛び地」の村。

北山村は和歌山県、・・・なはずなのに、村に隣接する町や村はすべて三重県、奈良県。
和歌山県のどの市町村とも隣接しないという不思議な現実が起こっている。
それが北山村最大の特徴であり、日本でココだけの称号なのです。
約48平方kmという小さな村の面積の97%は山林。
その真ん中を清流・北山川が悠々と流れるという日常の風景は、過去「美しい日本のむら景観コンテスト」で農林水産大臣賞も受賞。
豊かな自然に包まれ、ゆったりとした時間が流れるなか、現在約450人が生活しています。

小さな村ながらも、個人のパワー、地域のパワーは大きなものを誇っており、これまでも「毎日・地方自治大賞」優秀賞を受賞するなど、その独創的で優れた事業は県内外からも大きな注目を集めるまでに至りました。

その一つが「観光筏下り」。
この地域の伝統文化でもある「筏」を今に伝えるべく改良を加えた観光事業で、シーズンとなる春から秋にかけては多くの方がやってきては日本唯一の観光筏を満喫されています。

また、この村には全国唯一という特産品も存在。
「じゃばら」という名の柑橘系の果実で、古来からこの地域でのみ自生するという珍しいもの。近年は町による本格的な開発・PRにより様々な商品が開発されるなど北山村の地域活性の一翼を担うまでに発展しています。

全国唯一の「飛び地」の村

「飛び地」。
聞きなれない言葉ですが・・・。
簡単に説明すると、和歌山県に位置する北山村なのに、村を囲む市町村はすべて三重県や奈良県。和歌山県のどの市町村とも隣接しないのに和歌山県に属しているということ。
県に隣接することなく独立するような形で点在していることから「飛び地」という名で表現されているのです。

もちろんこんなことは日本でココだけ。
町そのものが“日本で唯一”なんていう何とも誇らしい称号を手に、我々は日々誇りを持って暮らしています。

村の歴史

昔から良質の杉に恵まれ林業で栄え、伐採された木材の輸送は川を利用して筏によって木材集積地の新宮まで運ばれていました。
当時、北山村は人口の大半を筏師が占め、新宮木材業者と筏師は共存共栄、切っても切れない関係で成り立っていたのです。
明治4年、廃藩置県が実施され、新宮が和歌山県に編入された際、地理的に言えば北山は奈良県に属するところを「新宮が和歌山県に入ったのならぜひ私たちも」との村民の意見を聞き入れ、、和歌山県に編入。そして、明治22年には七色、竹原、大沼、下尾井、小松の5つの村が合併。現在の北山村と改称、施行されました。